【最新版法務省統計】技能実習生の人数推移と現状。人数枠についても解説 2021年7月

https://global-saponet.mgl.mynavi.jp/visa/4272

㈱マイナビグローバルさんの外国人採用記事に投稿させて頂きました。
感情論ではなく、データを基にして現状把握して欲しいので
可能な限り最新の情報を掲載しました。

外国人を採用する前に日本人をもっと活用した方が良いのでは?と思うこともありましたが、
高齢化社会が進む日本では外国人を採用しないとどんどん人手不足になっていくのですね。

外国人を入れなくてもロボットやAIが労働を代替していくのでは?
と学者さんに聞いたところ、
「ロボットやAIで大体するには初期費用もかかるし時間もかかる。
その点人は雇用も解雇も柔軟だ」という話を聞き、愕然とした覚えがあります。

でもその分野を極める学者さんの言うことは的を得ている、と時がたつにつれ思います。

・外国人を入れるだけではなく、日本人の「就業希望者のうち仕事に就けない人」の活用も抱き合わせで進められないかと思います。


海抜ゼロから富士山 2021年7月 ②

2日目ー打って変わって小雨ー大雨ー雷雨ー霧雨。

6時に出発。村山浅間神社にお参りし、無事を祈願する。

今日も蒸し暑い。長袖にしたのは失敗だったかも。
村山古道という昔からある道で登る。苔が多くとても綺麗。
村山古道は富士山最古の登山道で、あまり使われていないらしく、標識もあまりなく道に迷いそうになる。
倒木も多く、乗り越えたり、頭をかがめたり。
一本目の倒木を頭をかがめてやり過ごしたらその次にまだ二本倒木が待ち構えていて頭をぶつけることも。
道は一本道ではなく、車の道路を横切ると古道が途切れる。次の開始場所がずれていてわかりにくい。

そうこうしているうちに本当に道に迷い、獣道もないシダ植物が繁る道になった。
ジュラシックパークの世界。
シダはいいが、漆っぽい草を見つけてはこれが本当に漆だったらかぶれるけど、と不安になる。
棘のある植物もあり、ひっかかると当然痛い。
あともう少しで道路に出る、というところではショートカットのため、身長よりも高くはびこる草の中をリーダーが行く。
え???この道?!、と思いつつ棘にひっかからないよう、かき分けかき分け、ようやくサポートカーとの最初の待ち合わせ場所に着いた。

朝一の工程で1時間予定のところ3時間かかり、10時すぎである。
途中雨が降ってきて全員雨具を着用している。
かなりの雨になってきて荷物をおこうと思っても、荷物も置くところもなく、休憩地点の屋根がある所で荷物を思う存分広げられるのは助かった。
昔の人も屋根があって、雨風を防げるだけでも大分助かったことだろう。

雷が近づいていると、10時半だが長めのランチ休憩をとることになった。
雨はますますひどく、軒下に叩きつけるように降り、座っているベンチの下にもどんどん染み込んでくる。
この 雷雨をここでやり過ごしても、また夕方に 雷雨が来ると言う。
この時点で午後早めに到着予定から19時到着予定となった。

昨日の炭水化物不足か、はたまた腰痛のせいか、午後早め到着なら頑張れるが、19時到着だと絶対にどこかで駄目になりそう。
5合目、6合目で動けなくなるより、サポートカーがいる今休んだ方が 良いと、次の休憩地点まではサポートカーに乗せてもらうことにした。

雨の中、続けて歩く5人を見送りサポートカーに乗ると、車って何て快適なんだろう、あんなに苦労して歩いてきた道をあっという間にたどり着く、ありがたいと思った。
サポートカーに乗ったら一番にしたかったことをする。
すなわち重い登山靴を脱ぐ。
1時間後にまた歩けるように何が必要か。考えるまでもなく眠くなってきた。
一昨日からの睡眠不足がたたっているらしい。
一時間ほどサポートカーで眠り、体を休めたおかげで次の合流地点からまた歩く気力と体力が沸いた。

雨は止まない。
ザックの扱いが慣れていないので、お腹が空いたと思った時にすぐ出せるところに食べ物がない。あの食べ物はどこにあったかなとごそごそ探すが、ザックの定位置が決まっていないために、見つからなかったりする。
休憩地点に着くともう食べる気がなくなる。
お腹が空いたらザックを下ろさなくてもすぐ食べられるところにおいておかないといけない。また、飴など甘いものだけだとしょっぱいものが欲しくなる。
小魚ナッツを持参したが、おいしいけど食べにくく、行動食には向かないことがわかった。
もらった魚肉ソーセージは塩味が効いて美味しかった。
黒糖マーガリン6個入りもすぐエネルギーになり、食べやすく、皆にも分けてあげられ、良いとわかった。

ペットボトルはザックの横ポケットに入れていると、自分で取り出せないので後ろの人に休憩の度にとってもらい、直してもらいと効率が悪い。
かといって腰にぶら下げると歩きにくい。
体験して初めてわかることがいろいろ。
次回はここを、あそこを改善しようと思いつつ登る。

雨はずっと降り続き、止む気配はない。
小雨になることもあるが、また大雨となり、かなりの量が降り続いている。
夕方になると雷もまた鳴り始めた。
リーダーはこの大木の多い場所なら、この遠さなら問題ないと(多分)判断し歩き続けているのだろう。
このリーダーの判断なら大丈夫と、信じて皆も歩き続ける。

富士山登山が他の山と明らかに違うのは、下りがないことだろう。他の山はせっかく登ったのに、下った後また登りがあったりして、がっくりくる。が、それがないのは助かる。

雨が止んでくれるだけで、小降りになってくれるだけでどんなに気分が違うかと思う。
雨が降っているだけでどんどん気持ちが暗くなってくる。
外も暗くなってくるのに、予定到着時刻は20時になった。
ヘッドライトをつけながら雨の中を歩くのか。
靴の中は皆ビショ濡れ。
晴れていれば、せめて曇りであれば、こんなに気は滅入らないと思うのだけれども。

7合目までの最後の3時間はつらかった。
翌日のご来光も天気が悪く望めそうもなく、濡れた靴では0度前後の寒さに耐えられそうもなく、7合目で折り返すと早くも決めた。
明日の10時にはもうバスに乗っている、楽になると思い7合目到着を目的にし、歩き続ける。

私以上に疲弊して足が踏ん張れず、グラグラ石に足をかけては石を落としている人もいたが、ポールの力で何とか登って行けているようだ。
漸く6合目に到着。19時。
山小屋で少し休憩させてもらい、最後、あと1時間!

皆でザックを背負い、歩き始めると
「御来光山荘の灯りが見える」とリーダー。7合目の宿泊地である。
「翼よ!あれが巴里の灯だ」ではないけど、雨の中、暖かく迎え入れてくれそうな暖色の灯り。あそこまで登れば終わり、と気力が湧いてくる。

ヘッドライトをつけて暗く雨の中、日没過ぎても結構明るいんだなとぼんやり思う。
女性陣は足がガクガクになりながら登る。男性はまだまだ余力がありそうである。

「街の灯りが見えますね」リーダーの声に振り返ると、御殿場や富士宮市(多分)の街の灯が下に見えて綺麗だった。
明らかにペースが落ち、足元がおぼつかない一人にリーダーが「今一番辛いことは何ですか?」と尋ね、女性は「寒さ」と答える。
低体温症か、目がうつろで大丈夫かと思ったけど、リーダーが荷物を引き受けてくれ、なんとか6人で20時に山小屋に到着した。
標高2780m到達!

とにかく早く濡れたものを降ろし、乾いたものに着替えたい。
しかし防水カバーで包んでいたはずのザックの中の物が濡れている。
雨具を着ていたはずなのに洋服も所々濡れている。
乾いたものが全くないと、濡れたものをまた着てガタガタ震えている女性もいた。

山小屋にストーブがあるのかと思ったら、そんなものはなく、寒い。
濡れた物も乾かせず、明日またこのずぶ濡れの靴を履くのかと思うと憂鬱になる。

山小屋の人は20時まで待っていてくれた上、すぐ夕食にしてくれた。
カレーとスープとプチデザート。
スープは心にしみる暖かさと美味しさだった。
内側から温まり、ほっとして、また皆笑顔が出てきた。

山小屋の人も会話に加わり、今日の履歴を共有する。
村山古道から登る人は少ないらしい。
昨年はコロナで閉山したが、今年も人が少ない。多くなってくれると良いのだが。

翌日の起きる時間を決める。
予定では0時起床1時出発、10時の5合目発バスに間に合う予定だったが、私以上によろよろだった女性が登りたいと言ったのに驚いた。
「時間はかかるかもしれないが、登りたい」と。

リーダーはその時、バスの時間は気にせず何時間かかってもいいから登る!、という目標に切り替えた。
山頂でご来光を見るのを諦め、眠る時間を確保するために2時に出発することになった。
4時半の日の出は途中で見る。何時間かかっても良いから、10時のバスではなく午後のバスに乗る。

私は晴れなら登りたかったが、ご来光も難しく、明日も雨で0度前後の山頂の寒さは濡れた靴では耐えがたいと思われた。雨なら登らなくても良いと、リタイアすると伝えた。
ゴール設定は人それぞれだと今更ながら思う。
せめて皆の下山を待って一緒におりたかったが、仕事もあるので10時のバスに乗るため、先に下山することにした。

しかし横になっても、疲れているはずなのに、山小屋が寒くて眠れない。
3枚しかないという毛布を女性1枚ずつもらって巻いているのに、リーダーにダウンを借りたのに、何度も寒くて目が覚める。
日の出直前の4時20分頃また目が覚めた。
日の出を見に起きようかと思ったけど、曇りで見れないかと、そのまままた寝た。

3日目ーカフェオレと湧玉池再び

昨日車の中で寝たせいもあり、元気いっぱいで目が覚める。
山頂の5人は無事に到達できただろうか。
7時に掃除が入るということだったので、片付けを終えて共有スペースに行くと、まだ寝てても大丈夫と山小屋の人から優しい言葉。
が、もう片付けたしと、カフェオレを頼む。500円だけど出てきたのはインスタント。
でも富士山標高2780mでは水が貴重だから適正価格だろう。
程よい甘みと暖かさにほっとする。

カフェオレを飲みつつ、帰りのルートをチェックしていると、雷のような音が聞こえる。
こんな高いものがないところに雷なら、歩いていると標的になる。
山小屋の人に「雷ですか?」と聞くと「自衛隊の大砲の音だから大丈夫」と言う。
下から登ってきた登山客も何人か山小屋を開けて、「雷ですか?」と同じように聞いていた。皆レインウエアを着ているが、昨日のような大雨ではなく小雨だったのが救いだ。

まっすぐ5合目まで降りると1時間強。時間はたっぷりある。
「宝永噴火口の跡を見れる」と教えてもらい、そちらを回って5合目のバス停に行くことにした。
頼れる人はいないので、迷うことも考えて8時前に出発。
登りに1時間かかった6合目には40分ほどで着く。
そこから宝永火口の方に歩く人はなく、標識はちゃんとこちらを指し示しているけど、本当にこっちの道でいいのかと、ちょうど山小屋から出てきた人に聞いてみる。
正しいと言ってもらって進むが、誰ともすれ違わない。
晴れていればたくさん人が訪れるルートと本には書いてあったが。
もし間違っていたら引き返す時間も考えておかなくては。

途中ようやく登ってきた人とすれ違う。
この道で正しいというが、「熊が出るかもしれませんよ」
「えぇ~~~」とびっくりすると、「親子熊が出たのは5年ほど前だから心配することはない。ちょっと脅かしただけ」とのこと。

脅かさないで欲しいと思ったけど、聞いておいて良かった。
熊が出るなんて思いもしなかったから、熊注意の看板を見たら、パニクったかも。
熊よけの鈴は集団行動だからとわざわざ置いてきた。
しょうがなくポッドキャストを大音量でかけつつ林の中を歩く。
6合目より上は森林限界で低木しかないが、ここは気持ちの良い林。
しかし熊は見えにくい。
大音量でも富士山の中では頼りない小さな音にしか聞こえない。
下山は楽。ドキドキしながらも1時間ほどで5合目のバス停まで辿り着いた。
5合目にはこれから登る人も下山する人も結構いる。
梅雨明けたらもっと増えるのだろう。バスに乗車したのは1/4もいなかった。

帰りのバスで富士山本宮浅間神社の湧玉の池前を通る。
一昨日ここを通ったばかりなのに、大分前のことのように感じられる。
ここで話した会話が思い出される。
ここから登ったんだ、バスでも1時間かかるのによく歩いたなと、今更ながら胸に迫る。

新しい発見ーまず一歩踏み出せ

今回のことではいろいろのが新しい発見があった。
遥か遠くに見える富士山でも一歩踏み出せば到達できること
仲間と一緒ならやり遂げられること
最大公約数をとる目標設定
雷の中昼歩くより、夜歩くことを選ぶ場合がある
行動食に適した食べ物、食べやすいもの、甘いものだけではいけないこと
行動食はすぐ取り出せるところにおくべき
長距離歩くには炭水化物が大事
カバーがかかっていてもザックの中のものは濡れる
レインウエアを着ても服は濡れる
予測不能を楽しむこと

今回のことがなかったら富士山に登る機会は何年後かになっていたかもしれない。
リーダーが下調べをしておいてくれたおかげで素人5人も安心してついて行けた。
サポートカーも荷物を預かってもらったり、乗せてもらったり大活躍で有難かった。
つい1年前には知らなかった人の出会いに感謝。

ザックや道具も揃えたので、またいつでも登山ができる。
0合目から7合目まで登ったので、次回は5合目から山頂まで行こう。

海抜ゼロから富士山 2021年7月ー①前泊と1日目

ー前泊は熱海で温泉♪

富士山に一度は登ってみたい。

そう思うようになったのは技能実習生に日本で何をしたいか効くと、必ず富士山に行きたい、というからだ。

近くにある観光名所には行かないというが、一度は登って技能実習生に何たるかや行き方など教えてあげたい。

そんなとき東京から歩いて富士山まで行く、5泊6日のツアー存在を知った。

江戸時代、富士山信仰が流行り、お伊勢参りならぬ富士山参り、富士講が流行っていたという。

5合目からただ登るのではつまらないと思っていたので、それは良い!と思ったが、ちょっと日程が長い。

そんなとき海抜0から富士山ツアーをすると言う話を聞いたのだ。期間は2泊3日。

1日目 富士川河口から富士山ふもと。ふもと泊
2日目 富士山ふもとから7合目まで。山小屋泊
3日目 1時に山小屋出発しご来光を見て下山。お昼前には五合目着

実質2、5日。これなら仕事にもあまり差し支え無さそう。と申し込んだ。

前泊は熱海。待合わせ時間の朝7時に東京発では間に合わず、熱海始発の電車で初めて間に合うからだ。
熱海はちょうど土砂崩れの被害があったばかりで、宿泊施設がオープンしているか気がかりだった。

熱海以外に泊まることも考えたが、仕事の都合でなるべく東京から近い方が良かった。
宿泊の前日になって被害が無かったことを確認でき、ひとまず安心した。

19時に着くため、熱海の滞在時間は少ない。せっかくの熱海なので温泉だけでも、と山田湯に行く。
山田湯は300円で入れる地元御用達の温泉である。
新しくできた観光客向けの、海と一体感ある温泉も良いが、今回は地元の人が愛する温泉に行きたい。

カラン3つのうち1つがコロナのせいか使用できない。露天はなく湯船は一つ。
だが温まり、熱海に来た甲斐のある良い温泉だった。
海岸沿いの熱海親水公園はライトアップされており綺麗そうだ。
しかし誰も歩いていないので、残念ながら散歩は諦める。

ゲストハウスは海外で2回泊まったことはあるが、日本では初めて。
二段ベッドになっていて、立つこともできない。普段なら避けるところだが、駅に近かったのと、知人が良かったと言っていたため、泊まるだけならと選択した。

幸いコロナで宿泊客が少なく、静かで、共有スペースもゆったり使えた。
エアコンが効いて寒いと言うと毛布も用意してくれ、対応も良かった。

ちゃんと朝起きれるか、7時に間に合わなかったら迷惑をかけるな、と遠足の前の日のように緊張しつつ眠りにつく。

1日目ー 海抜0から22㎞。暑かった

熱海の始発は5時半。朝4時半には起きないといけない。

初めての30 L ザックで、ザックにいろんな紐がついており、腰で締め、肩で調節し、胸で締め、と時間がかかる。重いし背負ったり、下ろしたりするだけで一苦労である。

パッキングの仕方も慣れておらず、いつものバッグなら物の位置も固定され準備に30分もあれば十分なのだけど。
幸い始発に間に合いほっとした。と、ほどなくしてリーダーから遅刻するとの連絡が。

えぇー?!。それなら一本遅らせることができたのに。

この時間本数が少ないため、集合時間に少し遅れて着く電車もあったが、迷惑をかけてはいけないと、大分前に着く方を選んだのだ。
ご自由にどうぞのコーヒーパック、飲みたかったなぁ。

更にアクシデントが。

集合最寄り駅で降りたが、集合場所のゲストハウスがどこか分からない。
Google Mapで近くまで来ているのはわかるけど、肝心の目的のハウスはどこ??。
10分ほどウロウロした後、朝早く散歩していた近所の人を見つけ、漸く場所を探し当てた。

ところが、今度はゲストハウスに誰もいない⁉
目的地に着いたら朝食を食べ、荷物の整理をし、歯を磨いて、と思っていたのに、目論見が大きく外れる。がっくり。

それでも遅れて三々五々人が集まり出発となった。
総勢7名、サポートカーの運転手を入れると8名。うち知っている人は2名。
サポートカーは不要な荷物を積んで、宿泊地まで届けてくれる車。ボランティアで名乗り出てくれて有難い。
車に8人同時に乗れないので、海抜0地点の富士川河口まで2回に分けて行くことになった。

河口について第2陣を待つ。
すでにじりじりと日差しが照りつけ暑い。日陰を探して待つ。

その間にハプニングが!

朝食を買いに行きたいと出て行ったB氏。第2陣の車が着いても来ないと思っていたら、なんと、足をくじいたという連絡が。
「山登りを始めて半年。体調が良くなった」「コンビニまで7分だけど走って3分で楽勝!」と言っていたのに?

しかし、車から降りてきた姿を見ると、外見でもはっきり片足の膝から下が腫れているのが分かる。B氏はどう考えても歩かない方が良いと思うが、余程楽しみにしていたらしく、スタートの海抜0 m 地点に行こうと、ストックを杖代わりに階段を上り始める。
普通なら1分かからず到達できる階段の上に、数分かけて登る。滝のような汗。
0m地点は階段を反対側に降りて海まで行くのだが、それはあきらめ、写真撮影。

残念ながらB氏は写真撮影だけして、リタイアすることになった。
8人もいるといろんなことが起きるのだ。

さぁ、記念すべき海抜0mから富士山登山チームのスタートだ。
B氏はサポートカーに乗り、6人で歩き出す。太陽が暑い。青い夏の空が広い。
川沿いの広い道を6人で横一列になって歩く。「スタンドバイミーみたい」。

初めて会う人も多いため、どこに住んでいるか、仕事は何かなど、話しながら行く。
1時間に1回、コンビニでサポートカーと待ち合わせ休憩する予定だ。
川沿いから梨畑、茶畑を通り静岡在住の1人から川の由来や歴史などを聞いたりする。
土地の人がいると、いろいろ聞けて勉強になる。

朝はあまり食べなかったため、お昼にはペコペコ。
予定していた富士宮焼きそばのお店が、定休日だったため、富士山本宮浅間神社(せんげんじんじゃ)近くの富士宮焼きそばに変更。13時着。

焼きそばでまるでガソリン車のように体にエネルギーが充填されていくのがわかる。
ランナーはマラソン当日、お餅などすぐエネルギーに変わるものを食べるそうだけど、侮っていた。やはり長く運動するとき炭水化物が必要だ。
人心地つき、冷たいお水もレストランで補給させてもらい、また歩く気力が蘇る。

14時。目の前の富士山本宮浅間神社にお参りする。
富士山の噴火を鎮めるために富士山を神として祀ったものだという。
境内にある富士山からの伏流水という湧玉池(わくたまいけ)は、まるで上高地のような水量豊かな綺麗な水が湧き出て泉となり、大きな流れを作っている。
「透明で水草が綺麗」と皆でしばし見とれる。

さぁ、出発。あと1/3。皆疲れてだんだん口数も少なくなってくる。
最後の1時間は緩やかな坂道。ようやく16時頃宿泊地着。
予報では雨だったけど何とか降られずに済んだ。
海抜ゼロの河口から22キロ。1時間遅れの9時出発で7時間。
暑くて汗だくだく。皆口数少なくグッタリしている。
食事はいいから早く横になりたい。お風呂に入りたい。

30分休憩したら、食べに行っても良いかなと思えるほどには回復した。
お風呂はこれから沸かすということで、先に食事に行くことに。
こちらも事前に調べたお好み焼きが定休日で、急遽中華料理に。
が、これが大正解。レバニラ、マーボー豆腐、酢豚定食など本当に美味しかった。
もう外で食べるのも面倒と思っていた、その疲れを吹き飛ばすような美味しさだった。

明日以降の食事やお水も調達しないといけないと、スーパーに寄る。
買うのは明日の朝とお昼、1.5日分のお水。2日目(明日)の夕食と3日目の朝食は山小屋で出るが、何と山小屋に洗面所はなく、お水はペットボトルを買うしかないという。
そして上にいけばいくほどペットボトルは高くなる。
尾瀬で泊まった山小屋にはお風呂も洗面所もあったけど、富士山は水が貴重なのだ。

500mlの水は既にあるので、あと1L あればいいけれど、1Lのお水のペットボトルが売っていない。
1 L の炭酸水ならあるが、それでは水分補給にならないだろう。
2Lでは重いしと迷っていたら、同行者が2Lを購入。
少なくて後悔するより多くて余った方が良いか。減って徐々に楽になるしと、同じく2 L のお水を購入した。

宿泊施設に着いたら、ちょうどお風呂の支度ができていた。大きなお風呂でお湯に浸かると疲れが溶け体がほぐれていくのがわかる。
明日はお風呂に入れないが昨日は温泉、今日もお風呂に入り、明日は高度的にも天気的にも汗を沢山かくことは無さそうなので、大丈夫だろう。

寝る前にリーダーの持ち物チェックタイム。
全員の靴下、防寒着、雨具をチェックし、持っていく荷物とサポートカーに預ける荷物を振り分けてくれる。
サポートカーに預けた荷物は3日目の合流時に受け取れる。

レインウエアといえば歩いている時の汗や中の湿気を外に出してくれるGORE-TEX が有名だけど、「GORE-TEXは防寒着としては使えないんですよ」とリーダー。
「山小屋で寒くてGORE-TEXを着て寝る人がいるけど、暖かい空気までも外に出してしまうので、防寒着にはならない」
GORE-TEXを買わなくて良かった。高くて買えなかっただけだけど。

ちょうど腰を先週痛めたばかりで、長時間歩くのは得意なのに疲れ具合が半端ない。
栄養補給が上手くできなかったのも体力を奪っているようだ。
この分では動けなくなる可能性もあるかもと、念のためにYamap保険に入って寝る。