国家を瓦解させる移民政策 by 藤原正彦先生

毎月外国人関連の雑誌や新聞記事をコピーして送ってくださる方がいます。その中で「国家を瓦解させる移民政策」というのが心にしみましたのでご紹介します。

山本夏彦先生曰く「『女に参政権はいらないと言えば、さぞかしお怒りだろうが待ってくれ、男にもいらない。制限選挙でたくさんだ』国民の大半は軽佻浮薄で流されやすいから、全員に参政権など与えたら世の中が滅茶苦茶になってしまう、という本質をユーモアに包んで伝えている」

藤原先生が大学にいたころ、女性教授が「教官は男女同数にすべき」と発言し、『「日本の博士課程在籍者は男性が圧倒的だから、男女同数にすれば研究レベルが著しく低下する」と反論し、白い目で見られ』た。

ドイツのメルケル首相が2015年シリア難民の受け入れを表明したのは、「平等は正しい」と考え論理で突っ走るドイツ人特有の原理主義に加え、ナチスに対する過度の贖罪意識が原因だった。反省は大事だが極端に走った結果、急速に治安が悪化し、メルケル首相が方針撤回に至ったのは周知のとおり。ドイツのメディアが移民絡みの犯罪を報じないのは差別とみなされるからで、日本も同じ。

移民を受け入れると外国人が急増する。①永住を得た移民は家族や親せきを呼び②出生率が高く③移民受け入れに反対すると差別の烙印を押されるため。

説得力あるなと思っていたら藤原正彦先生は新田次郎と藤原ていの次男なんですね。新田次郎は「孤高の人」「聖職の碑」、藤原ていは「流れる星は生きている」が強く印象に残っています。

「国家の品格」も藤原先生の書だったとは。移民に関し、日本語教育や永住・帰化制度などが中途半端な今のままでは将来欧州の二の舞になると危惧していますが、藤原先生の新たな視点は参考になりました。他にもいろいろ読みましたが面白かったです!

bty

NPO法人 日本ウォーキングセラピー協会のコンテストに参加しました。

お客様の日本ウォーキングセラピー協会のウォーキングコンテストに参加してきました。私は参加者は参加者でも残念ながら観る方でした。(笑) https://wtaj.net/

なぜNPO?と思うかもしれません。お客様が法人を設立したいと言うとき株式会社、合同会社が多いです。NPO法人は非営利団体で、所在地の都道府県の認証や毎年の報告が必要で、それが行政書士業務なのです。

コンテスト出場者の皆さんはビシッと姿勢よく、でも笑顔で楽しそうに歩く姿が印象的で、見ているこちらも笑顔になる感じでした。講師の方のトークも「急いでいるときほど余裕をもって水の下で足をせわしなく動かす白鳥のように」「姿勢が印象を変える」「外見で勝負できるのは30代前半まで。あとは内面を・・」などの意識高い系の話も新鮮でした。

経営や仕事関係の意識高い系の方は周りにたくさんいますが 、女性として意識高い系の方はあまりいなかったので華やか~な1日でした☆

ウォーキング教室はいろいろありますが、この法人は正しく歩いて健康になり、意識も変わる、歩き方だけでなく足に合う靴も大事、と靴も重視して他と差別化を図っています。

国連のパスポート レセパセLaissez-Passer

日本と中国のパスポートの表紙は赤、韓国、インドネシアは緑と国によって色が違います。背景も日本は富士山、アメリカは鷲です。さてパスポートは国が発行するものだけではありません。

入管法第2条 旅券の定義には以下のような記述があります。

五 旅券 次に掲げる文書をいう。

イ 日本国政府、日本国政府の承認した外国政府又は権限のある国際機関の発行した旅券又は難民旅行証明書その他当該旅券に代わる証明書(日本国領事官等の発行した渡航証明書を含む。)

ロ 政令で定める地域の権限のある機関の発行したイに掲げる文書に相当する文書

「権限のある国際機関の発行した旅券」の例として 国連が発行する表紙がブルーのパスポートはレセパセLaissez-Passerと言い、旅券として使えます。国連の職員が業務上で国境を超えるときのみ使用できるようです。あまり行政書士は見る機会がないですが。

難民の方は本国にいられなくて他国に逃げてきたので、本国でパスポートは発行してもらえません。そこで他国が旅券に代わる難民旅行証明書を発行します。

ロの「政令で定める地域」とは日本が国として承認していない国、現在は 台湾並びにヨルダン川西岸地区及びガザ地区 です。台湾は以前国として日本は認めていましたが、 1972年、当時の田中角栄首相が 中国と国交回復した際に政令で定める地域ととなってしまいました。

行政書士になって初めて知ったことですが、歴史はいろいろなことを考えさせられます。

2024/8追記
川内有緒氏の「パリの国連で夢を食う」にLaissez-Passer情報がありました。

Laissez-Passerは「通過させてあげて下さい」という意味だそうです。
しかし、アメリカ、フランス、ロシアの3国では国連パスポートは使えないそうです。
常任理事国の3国でレセパセが使えないとは、国連の意義って・・と考えさせられます。

また有緒氏の調査によると同僚の半数ほどが2つ以上パスポートを持っているとのこと。
戦争やクーデター、内戦等を経験していると1つのパスポートだけでは不安、ということらしいです。

私達が日本のパスポートのみで何ら疑問をもたないのは、幸せなことかもしれません。

ちなみにこの本、有緒氏が国連で働いた経験を本にしたものですが、国連やパリってこんななの?!と良くも悪くもイメージと違うところあり、面白くお勧めです。
2014年発行なので、今は違うところもあるかもしれません。

例えば国連は

・願書を出して約2年後に面接の連絡がきて、面接から結果が出るまで3か月から半年かかる
・面接に必要な旅費は国連持ち
・福利厚生が手厚い。タバコ、車、お酒などの一部が無税で買える
・カフェテリアはコック帽をかぶったシェフがいて、市価の半額くらいで食べられる。ビーフシチューなど豪華(でもあまり美味しくない)。
・有給は月に2,5日支給されるので、3カ月で既に7、5日使える。それと別にクリスマス休暇、宗教休日などあり。
・パリは国連と同じ建物内に国連公用語の語学教室があり、安く勤務時間に受講可能。
 ちなみに国連公用語は英、仏、中、露、スペイン、アラビア語
・いつでもどこでもイベントやパーティが開かれているースタッフデイ(職員慰労の日)、国連オリンピック(国連組織対抗)など。

世界から優秀な人が集まっているのに、効率より各国の合意重視のため、なかなか自分のペースで仕事をするのは難しそうです。

パリに関しては

・パリの建物は大きく旧建築と新建築(第二次大戦以降に建てられたもの)があり、旧建築は上下水道が無い時代に建ったものもある。これぞパリ、という建築だがボロい。エレベータ―は6,7階でも無いのが普通。
・ビルを不法占拠したアーティスト達が、ビルのアトリエを一般公開し、観光名所となり、長い裁判の末、半永久的にアトリエを構える権利を取得。弁護士費用は作品で払った。もともとの大家への補償数億円は税金だけれど、パリ市民はそれを歓迎した。
・6/21は音楽の日。「ホールを去れ、街に出よ」と、プロだけでなく、誰がどこで何のジャンルの音楽を演奏しても良い。事前登録、資格も不要。
当日はがバルコニ-から、路上から音楽や歌が鳴り響き、縦横で音が重なる。ダンスする人、大合唱する人、深夜まで近所迷惑も何もなく、地下鉄も終夜運転らしい。

パリの人が不便を我慢しても景観と歴史を守ること、音楽や芸術に関する懐の深さが半端なく、パリの魅力を作っていることが実感できました!

cytisによるPixabayからの画像
Translate »