入管の申請書に署名ができないとき、どうすれば良い?

入管の申請書には申請者の署名欄があります。
本人の意思確認のためです。

が、最近署名ができない方の申請が2件ありました。

いずれも入管が個別に対応してくださり、在留カードももらえましたが、
今後外国人の方の高齢化が進むと、入院中や認知症などで署名できない方は増えてくるのだろうなと思います。

オンライン申請では署名が不要なので、そちらにシフトしていけば大きな問題ではないかもしれません。

が、現在は多忙な入管職員の方に1回1回確認して時間を割いてもらうのも申し訳なという気がします。
入管は電話が繋がらないといいますが、電話や同じような問い合わせは毎日多いし、日本語どころか英語も通じない人もいるし、毎日申請は新たに積み上がっていくし、と明らかに申請数に対して職員数が少なすぎ、はたから見ていて気の毒になります。

オンライン申請をもっと使い勝手よくして、AIなどでChatbotで同じ質問には対応するようにしないと、入管職員の成り手がいなくなりそうです。

技能実習は安くない―日本が誇れるものを残すために必要なもの

技能実習は最低賃金以上と決まっているが、安い労働力ではない。

そもそも日本人と同等以上の給与でないと雇用することができないため、単純に技能実習に必要な、監理団体費用、講習費用、監査費用などが上乗せになり、日本人より雇入れる費用は高いというのが実情だ。

それでも人材募集しても日本人の応募者がいないから、会社は外国人を雇用する。

その外国人も円安で来日希望者が少なくなったという。

日本では賃金もこの30年上がっておらず、IT人材でも米の半分という。アメリカでは1000万円は低年収である。

物価は上昇するのに、賃金は上がらないではそのうち外国人も来日しなくなるかもしれない。

それでも欧米より日本を選んで留学する中国人がいるのは、日本が安全で、競争がアメリカほど激しくないからだという。

アメリカでは競争が激しくて疲弊するというのだ。

また、アメリカでは2023年になってから毎日1件以上銃乱射事件が起きているとアメリカ人に聞いた。

夜女性一人でも歩ける、安全な日本は世界の常識ではない、私たちが誇れるものだ。

でも賃金安、物価高、詐欺の横行で何も対策をしないままでは日本の治安も悪くなっていくだろう。

日本は今後、何を守って何を捨てるのか。

私は日本の安全と自然は守りたい。

そのためにはやはり教育だと考える。

―マインド編

人の眼を気にせず自分の好きな事はして良いけど、人に迷惑をかけてはいけない

 自分が迷惑と感じないことを迷惑と感じる人もいるから注意。

やろうかどうしようか迷った時、自分の心に恥ずかしくなければ、他人の反対にあってもやってほしい

遠慮しないで希望は伝えてみる。決めるのは相手だから

失敗は怖くない。失敗は財産

ー安全編

どんなことをしたらどんな罪になるのか いじめは犯罪

18歳で成人したら世の中にはどんな詐欺があるのか

どんな事故があるか 1才未満の蜂蜜、キャンプ場の増水、家を建てる場所など

ー自然編

私達が食べるものはどう育って、どういう経緯で口に入るのかの釣、農業、酪農体験など。豚も魚も切り身ではない。食卓にあがるまでどういう職業や環境が必要か

外国人は何に惹かれて来日するのか それが日本の良さ

あなたはどんな日本を残したいですか?

新卒4月入社の新入社員の方へー気持ち良く一緒に働きたいのは会社も同じ

4月、留学などから新卒入社した外国人たちはもう慣れたでしょうか?

お客様Aさんは小学校高学年から日本で、中学、高校、大学と日本の大学を卒業した。
就活もうまくいき、大手の会社に採用が決まった。

変更の許可は出ると思うけど、4月1日入社に許可が間に合わないと、報酬を得る活動をすることはできない。新入社員の中で1人だけ働けない、なんていう事態は避けたい。

入管はきちんと配慮してくれ、4月1日入社に間に合わせてくれた。

Aさんは許可が出たけれど、「すっごく緊張してます」と心配そう。
そうだよね。学校は同年代だけだけど、会社は違う。
会社は働いてお給料を得る場所だから、学校とは指揮命令系統や環境も全く違う。
さらには小学校から日本とはいえ、顔は外国人。
不安に感じるのもわかる。

でもね、会社も新入社員に気持ちよく働いてもらおうといろいろ考えている。
研修体制、メンター、福利厚生、歓迎会など。
一緒に働くのなら気持ち良く働きたいと思うのは会社も同じだから安心して。

たとえ怒られることがあっても、見込みがあるから怒る。
怒るのにもエネルギーがいるから。見込みがなかったら怒られることもない。

何より入管があんなに短期間に許可を出してくれた。

皆があなたの、皆さんの入社を歓迎している。
だから恐れることはない。自分らしく、輝いてください。

特定技能2号を全職種に拡大したらー日本に長く住むことを前提として何が必要?

2023年4月、特定技能2号を全職種に拡大し、6月の閣議決定を目指すという新聞報道があった。

現在特定技能があるのは建設と造船の2分野である。それを外食、ビルクリーニング、素形材産業、産業機械製造業、電気・電子情報関連産業、自動車整備業、航空業、宿泊業、農業、漁業、飲食料品製造業にも広げるという。

特定技能1号はどんなに良い人材で会社が長く働いて欲しいと思っても 5年が上限だった。

お客様の外食業でも、とても頼りにされ、会社で家族のように可愛がられている1号人材がいる。5年の上限が来たらどうしようと思っていたが、特定技能2号に変更できたら家族帯同もでき、永住への道も開ける。外国人は帰国もできるし、日本で働き続けることも可能、と選択肢が広がる。

逆に企業の選別は進むかもしれない。企業側としても長く働いてもらえるようキャリアアッププランを作成し、基準を明確にし、外国人が長期働こうというインセンティブを作る必要があるだろう。

特定技能は2019年から始まり、5年限定の時限立法だったけれど、2024年は来年。

しかし、人手不足は一向に収まらないため、延長されると思う。

外国人をいずれ帰る人ではなく、日本に長く住む人として、馴染んでもらうためには何か必要か、真剣に考える時期だ。

ゴミ出し、音量、電車内マナー、日本語教育、社会保障etc.

日本では現在外国人が人口に占める割合は約2%だが、オーストラリアは2人に1人が移民である。

Aさんはベトナム系日本人、Bさんはインドネシア系日本人、とxx系日本人が半数まではいかなくても、多くを占める、そういう社会がいずれ来るかもしれない。

2023年5月発表の技能実習廃止、転籍緩和は一極集中を防ぐ対策要

2023年5月、技能実習制度及び特定技能制度の在り方に関する有識者会議から 技能実習制度を廃止するという中間報告が発表された。

主な変更内容は以下4点です。

①技能実習の主旨を「人材育成を通じた国際貢献」から「人材確保と人材育成」を目的とする新たな制度を創設

②転籍を原則不可→転籍制限は残しつつ従来より緩和

③監理団体や支援機関を厳しく適正化または排除

④日本語能力の向上

①技能実習の主旨を「人材育成を通じた国際貢献」から「人材確保と人材育成」を目的とする新たな制度を創設

「国際貢献と技能移転」という建前があるから、技能実習生は技能実習終了後1回帰国する必要があり、企業と本人がもっと日本にいたいと願っても在留資格の変更はできない。

ただ、特定技能は例外で、技能実習から変更が可能だが、建設、造船以外は特定技能1号しかなく2号がないため、在留期間5年の上限がある。

しかし2023年4月、全業種に特定技能2号を認める方向性を、政府は示した。

そうすると1号で5年、2号は5年を更新できるため、永住も視野に入ってくる。

在留期間の上限がなくなり、ずっとその会社で働くことができるなら、キャリアアップ制度があり、キャリアアップの基準がはっきりし、頑張れば報われる会社に長くいたい、と思う外国人も増えるだろう。

②転籍を原則不可→転籍制限は残しつつ従来より緩和転職制限

転籍を自由にすると実習生は給与の高いところや東京に一極集中する。

石の上にも3年という言葉があるが、1か所で働くことで悩んでいた問題が解決でき、できなかったことができるようになり得られる達成感もあるはず。

一定年数で転職可能にするのか、上限を定めるのかわからないが、自由にする弊害も考慮に入れ、地方やNo.1ではないが、お金では測れない良い価値を持つ中堅企業にも人材が広がるようにして欲しい。

③監理団体や支援機関を厳しく適正化または排除

技能実習制度では、監理団体は毎月、もしくは3か月に1回は企業に監査に行くことが求められているが、3年間1回も見に来たことがないという受入企業の社長もいる。なぜ監理団体が企業に行かないかというと、来ない方が楽という企業があるからだという。

そのような企業が多かったから、ブラック企業が跋扈し日本の賃金は30年も上がらなかったのではないか。

残業代、休日手当は労働法のとおり払うのが技能実習制度では当たり前。技能実習機構の監査や入管のチェックも厳しい。

サービス残業という言葉があり未払いの日本人もまだ(多分)多いことを思うと、技能実習生の方が日本人より待遇は良いのでは、と数年前から思っている。

最近ようやく残業代はきちんと払い、賃金を上げていこう、材料価格等の高騰は価格に反映しようという世間の流れになってきたと思う。

34年間ずっと日本の賃金は横這い。それに比べて他国の賃金はきちんと上昇している状況が変われば良いと思う。

登録支援機関については、登録支援機関がいい加減に作成したため在留資格が不許可になった書類が回ってくるという知人もいるため、監理団体と同じように許可性にしたほうが良いだろう。

④日本語能力の向上

言葉は文化を理解することにつながる。ドイツがイスラム圏の外国人を大量に受け入れた後、ドイツ語を話せない外国人がドイツ人と敵対し、ドイツの治安を脅かした。その教訓からドイツは外国人に計200数時間のドイツ語教育受講を義務づけた。

言葉がわかるとコミュニケーションによるギャップや労災は減り、外国人の教育の機会も増える。日本語能力の向上を必須項目にしたのはとても良いことだと思う。

技能実習生に法的講習をする際、せっかく日本にいるのだから、日本でしかできないことを体験し、日本でしか食べられないものを食べるように勧める。

漢字も外国人にとってはチンプンカンプンで絵にしか見えないかもしれない。

私達が、アラビア語やネパール語、ベトナム語を見てそう思うように。

が、技能実習生には、感じは意味があるので覚えると、見ただけで意味が大体わかって面白いよ、とサンズイや雨カンムリの字を紹介する。

海、湖、池、津,江,波,流、清,満,澄,,深,渚,瀬

雪,雫,露,雲,雷,零,霞,霧,霜

通訳さんにも知ってるか聞くと、以外と知らない人もいて面白い。

ミャンマーはご存じのとおり、2021年2月、軍がクーデターを起こし、アウンサンスーチーさんを幽閉し、政権をとった。マスコミではほとんど報道されないが、軍と民間人の戦いは激しいという。

そのため、ミャンマー人はミャンマー国籍だというだけで、1年の特定活動がもらえるようになった。

来日後、技能実習から特定活動に変更するミャンマー人も多いという。

技能実習は分野が決まっており、それ以外の職種では働けないが、ミャンマーの特定活動は業種に制限がないからどこでも働ける。転職の制限もない。

受入企業も特定活動の方が、技能実習日誌など毎日つけなくてすみ、また技能実習機構に提出する膨大な紙や制約から自由になり、労働法だけ守ればよいため楽である。

ただ、これはあくまで人手不足の分野だから問題がおきていないけれど、

外国人が好きなだけ日本に入って来たらどうなるか、日本人の雇用、経済、治安は?、という問題意識はいつも持ち続ける必要があると思う。

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