戸籍に名前が載っていても、日本人であることがある。逆に名前が載っていなくても日本人でないことがある?2021/11

研修に参加し、上記質問を投げかけられると、戸籍に載っていたら日本人でしょう、と思いませんか?実務でそうでないことを経験していても、つい間違ってしまいます。

例えばアメリカとの二重国籍を持っている人は多いと思います。日本国籍だけど、アメリカ人と結婚したり、永住権を取ってアメリカ国籍も取った人は多いですよね。

国籍法に以下の規定があります
第十一条 日本国民は、自己の志望によつて外国の国籍を取得したときは、日本の国籍を失う。

したがって、アメリカなど海外在住で、老後やはり日本に住みたい、と日本に戻ってくる人は多いですが、そういう方は戸籍に名前が載っていても、日本国籍を喪っています。なので日本に長期滞在するには、外国人として何等かの在留資格が必要です。

逆に戸籍に載っていないのに、日本人であるときとは、どんな時でしょうか?

国籍法第二条の三は、無戸籍となっている人が多そうですが、日本国民になる可能性大です。

(出生による国籍の取得)第二条 子は、次の場合には、日本国民とする。
 日本で生まれた場合において、父母がともに知れないとき、又は国籍を有しないとき。

また研修では、ブラジル等へ移民した日系人も可能性があるということでした。
ブラジルの奥地だったため、出生しても日本領事館へ出生届を出したり、国籍留保の届を出せなかったりしたら、その子はブラジル人となっている、ということですね。

ブラジルは生地主義をとっており、外国人夫婦の子でもブラジルで出生すればブラジル国籍がもらえるのです。

ちなみにブラジルやペルーへの移民は棄民政策といわれていること、下記の本で初めて知りました。以前は長男しか相続できず、次男や女性は相続するものがなく、夢のブラジル、という言葉に騙され、移住し、南米奥地で日本以上にひどい生活を送った方が多かったようです。

今は平等に相続できるので、良い世の中になったものです。